テイチクエンタテインメントの北山たけしが28日、オリコン演歌・歌謡チャートで好調に推移している最新シングル「雨の裏町」(9月19日、詞・仁井谷俊也、曲・弦哲也)の発売記念イベントとして、自らが講師を務める、本人直伝・ワンポイントレッスン&ミニコンサート「北山たけし カラオケ塾5」を東京・銀座の山野楽器本店7F「Jam Spot」で開いた。
北山は来年、節目となるデビュー10周年を迎えるにあたり、更に歌の世界を広げようと、新たな作風の「流星カシオペア」(3月21日)、松原健之(テイチクE)とのデュエットソング「奥入瀬恋歌」(7月25日)をリリースし、彼にとって初めての作風という、男の哀愁たっぷりのギター演歌「雨の裏町」とチャレンジを続けている。
「高千穂峡」(10年2月24日)発売時に始まった同イベントは「実家がカラオケ教室で、父のレッスン方法が自然に身につき、自分も先生になれるのでは」と北山がスタッフと共に企画を練って実現したもの。北山の“軽妙なトークとカラオケ指導がユニークで面白い”と口コミで話題が広まり、5回目を迎えた今回も同店での北山の新曲購入者から抽選で選ばれた100名(応募総数700通)を塾生として招待した。
イベントで北山は、時代を感じさせる“ギター演歌”に相応しく、明治・大正時代の書生姿で登場。いつものように一節ずつ「ここは寄せては返す波のように歌いましょう。コブシは“ターリラ、ターリラ”と歌えば会得できます」と具体的かつ丁寧に授業を進めた。締め括りは塾生3人が歌唱した「雨の裏町」を“北山先生”が温かく講評したが、さらに北山の指名で、恩師・北島三郎の妻で義母である雅子副会長も歌唱し「75歳の私の歌をお聴きになって皆さん自信がついたでしょう」と会場を和ませた。
北山たけしは、「来年は10周年。全国ツアー、それも大都市ばかりというのではない全国ツアーを行いたい。悔いの残らない1年にしたい」と決意を表明した。