徳間ジャパンコミュニケーションズは21日、東京・浅草の老舗レコード店「音のヨーロー堂」で、5人組のヴィジュアル系ロックバンド“ダウト”のメジャー4枚目のシングル「中距離恋愛」の発売記念イベントを開催。演歌の聖地とも言える同店の特設ステージに史上初めてヴィジュアル系ロックバンドが登場した。
今年で結成5周年、メジャーデビュー2年目を迎えたダウトは、今月14日に新作「中距離恋愛」を発売。そのプロモーションの一環として、普段は演歌・歌謡曲系の多くの歌手が頻繁にキャンペーンに訪れるヨーロー堂の特設ステージで、新曲披露のミニライブを開いたもの。もちろん、ヴィジュアル系バンドの出演は同店初。というのも、彼らの最大の特徴である「らしからぬポップさ」が、「歌謡曲のオマージュ」の域にまで達してしまい、歌謡曲のご当地ソングとして出来上がったのが今回の新曲だからだ。近くて遠い、甘くて苦い中距離恋愛をテーマにした同曲は、本編の東京編をはじめ、山の手線編、大阪編、名古屋編、福岡編、札幌編、仙台編の計6都市7編の歌詞違いご当地バージョンが、全4形態のCD仕様で発売された。
限定100席の会場が熱狂的な若いダウト・ファンであふれる中、メンバーそれぞれが「津軽海峡冬景色」「川の流れのように」「きよしのズンドコ」など、ヒット歌謡をメドレーで歌唱。応援に駆けつけた台東区の“台東くん”や浅草仲見世商店街キャラクターの“新にゃか”を交えて「中距離恋愛」を披露。ファンに向けて、先行配信された同楽曲がレコチョク演歌歌謡曲チャートで1位となったほか、オリコンのウィークリーチャート(11月26日付)でも自身最高の総合12位、演歌チャートで初登場1位となったことを報告。「演歌の聖地でイベントが出来て嬉しい」と語ると共に「皆さんのお陰で1位になりました」とファンに感謝した。