沖縄の女性シンガーソングライターしおり(EMIミュージック・ジャパン=EMI)が、全国の学校を訪問して生徒とオリジナル曲「Smile〜君は一人じゃない〜」(12年5月9日。9月26日発売の2ndアルバム「Partner」にも収録)を歌う「花のしおり」活動の参加生徒数が、12日に訪れた第75校目・沖縄県那覇市立泊小学校(877名)で2万人(合計20360名)を突破した。
同曲は、しおりが高校2年生の04年秋、悩んでいる友人を励まそうと作った曲「Smile」がベース。東日本大震災のボランティア活動などで多くの人と出会った経験を歌に込め、新たなバージョンとしてリリースしたもの。
「花のしおり」は、ラジオで流れた「Smile」に感銘を受けた、沖縄県那覇市前島小学校の音楽教師・仲村優奈教諭が卒業式の合唱曲に採用、涙で歌う卒業生の映像が事務所に届いたことから、生徒に生の声を届けようと始まった活動。07年7月にHPで訪問校の公募を開始した。また、同時期に、沖縄教育センターの比嘉正央氏から同曲を聴いたおかげで登校拒否やいじめが無くなったという知らせが来るなど反響を呼び、その後も、NTV系「誰も知らない泣ける歌」やNHK総合テレビ「あさイチ」など各地の新聞やテレビで紹介され、現在も数多くの卒業式で歌われている。
泊小学校でしおりは「私の故郷・沖縄で参加2万人という記念の日を迎えられて感無量です。これからも、君は一人じゃないんだよというメッセージと、身近な人への感謝の気持ちを持ついじめのない社会になるように、歌い続けていきたいと思います」と心を込めて語り、ミニひまわりの種と同曲の歌詞が入った栞を全員にプレゼントした。
次の目標は来年3月までの訪問校100校達成。一人の友人に贈った歌が、多くの人々へのメッセージソングとして新たに輝き始めている。