カバーアルバム「1969」(EMIミュージック・ジャパン)が世界22ヵ国で発売され、日本国内だけで40万枚を超える大ヒットとなっている由紀さおりが、米国のジャズオーケストラ、ピンク・マルティーニと共演した日本ツアーのファイナル公演が31日夜、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで開かれ、全国21ヵ所で行われた日本ツアーの幕を閉じた。
ピンク・マルティーニのリーダーでピアノ奏者のトーマス・ローダーデールが米オレゴン州の中古レコード店で由紀のLP「夜明けのスキャット」を偶然手にし、そのジャケットに魅せられ、さらに歌声に魅了されたのがきっかけでアルバム「1969」のコラボが実現。昨年10月に英国で、さらに12月には全米ツアーを行い、世界的に話題を呼ぶ中、今年6月に由紀さおり&ピンク・マルティーニ名義で初の日本コンサートが行われた。
その日本コンサート(3ヵ所)に続いて今回、本格的な日本ツアーが10月2日のよこすか芸術劇場を皮切りにスタート。全国21ヵ所・全22公演のツアーファイナルが31日にオーチャードホールで行われ、全国で約4万人を動員して無事終了した。
(全文は2012/11/02発行の「連合通信レコード速報」に掲載)