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証拠保全手続きを経てサーバー運用会社と初の和解=ACCS会員社が組織内不正コピー対策活動を強化
投稿日時: 11/02

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、会員企業の日本マイクロソフトが、多数のコミュニティサイト運営事業者等から受託したサーバーの管理運用を行うため、米国マイクロソフト社が著作権を持つデータベース管理ソフト「MS SQL Server」を不正にインストール(不正コピー)していたサーバー運用会社(東京都港区)との間で、和解金1億円を支払うことなどを内容とする和解が10月30日に成立したと発表した。会員企業が証拠保全手続きを経てサーバー運用会社と和解したのは初。

この問題は、ACCS不正コピー情報窓口に寄せられた情報にもとづき、会員企業が代理人弁護士を通じて対応したところ発覚したもの。同窓口に寄せられた情報をもとに和解に至ったケースは、証拠保全手続きを経たものを含めて、97年から約900件、和解金総額は累計約102億円に及ぶ。

同協会はまた、栃木県警生活環境課サイバー犯罪対策室と下野署が10月30日、ネットオークションで、集英社の「AKB48総選挙!水着サプライズ発表2011」に掲載された大島優子、板野友美の写真が違法複製された抱き枕カバーを、4月25日頃から8月13日頃まで2回にわたり合計6660円で販売していた栃木県真岡市の会社員男性(31歳)を著作権法違反(海賊版の頒布)の疑いで逮捕し、31日に宇都宮地検栃木支部に送致したと発表。

一方、ソフトウェアメーカー16社が11月1日より3ヶ月の期間限定で、組織内不正コピーの情報提供者への謝礼金進呈キャンペーンを実施することを発表した。

同キャンペーンでは、ACCSの「不正コピー情報提供窓口」を通じて組織内の不正コピーに関する情報提供者の中から、「和解により解決した場合」または「裁判による侵害事実の認定があった場合」に謝礼金3万円を進呈する。

16社は「一般の方々に不正コピー対策活動があることを知ってもらうことが第一。積極的な情報提供が身の回りに潜在する不正コピー問題解決に結びつくと期待している」とキャンペーンの目的を説明している。






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