1997年に発売された「ひだまりの詩」が180万枚の大ヒットとなり、その年の日本レコード大賞優秀作品賞やNHK紅白歌合戦出場を果たしたル・クプル(現在活動休止中)の藤田恵美(田辺音楽出版所属)が、7年ぶりとなるソロアルバム「花束と猫」をポニーキャニオンから発売。同アルバムは日本だけでなく香港、台湾、シンガポール、マレーシア、韓国などアジア各国でも同時発売され、その発売を記念したライブコンサートが月6日、東京・渋谷のマウントレーニアホールで開かれる。
藤田恵美(ふじたえみ)は2001年頃からソロ活動を本格化。その年に発売されたアルバム「camomile」は、香港でプラチナ、台湾でゴールド、シンガポールとマレーシアではダブルプラチナを獲得するなど、アジア各国でベストセラーとなり、その後も新作やライブなどで国内以上に人気を集めてきた。その最大の理由は「聴くクスリ」とか「ナイチンゲール・ソング」と称される彼女の歌声だという。
そんな藤田恵美の7年ぶりのオリジナルアルバムとなった「花束と猫」は、ソロ活動を始めた頃に知り合ったというベストセラー(「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」など)作家でイラストレーターのリリー・フランキーが初めて総合プロデュース。収録10曲中9曲の作詞とジャケットのイラストを描き下ろしており、4年もの歳月をかけて藤田恵美の歌の世界を完成させたという。
その発売記念イベントとなる6日のライブには、「私は彼女の歌声に、音楽という言葉を超えた、はるか、美しいものを感じる」というリリー・フランキーも参加、ステージの演出も手がける。さらに同アルバム収録の「いまさらのラブソング」をデュエットしたSAKEROCKの浜野謙太のゲスト出演も予定されている。