JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)は5日、1982年の創設から今年5月で30回目を迎えた「JASRAC賞」の記念事業として「JASRAC賞30年の歩み」と題した特別座談会と、過去30年の分配額を累計し上位100曲の中から1位(金賞)、2位(銀賞)、3位(銅賞)の作品の作詞・作曲・音楽出版者を顕彰する特別表彰を行った。
JASRAC賞は、前年度に作詞・作曲・音楽出版者へ分配された著作物使用料の分配額が最も多かった国内作品の上位3作品に、順に金・銀・銅の3賞を、また最も分配額の多かった外国作品に「外国作品賞」、海外の著作権管理団体から最も入金の多かった国内作品に「国際賞」をそれぞれ贈っているもので、82年から毎年5月に授賞式を開催している。
そのJASRAC賞が今年5月で創設30回の節目を迎えたのを記念して今回、これまで優れた作品を世に送り出し受賞の栄誉に輝いた作詞・作曲者等の功績を称えると共に人々が身近に利用している音楽の著作物使用料に基づく音楽賞であることを広く認知してもらおうと、これまで金賞を受賞したことのある作詞・作曲・音楽出版者による座談会と特別表彰を実施したもの。
座談会は「偶然と必然…日本の音楽シーン進化の30年」と題し、パネリストが受賞曲の誕生秘話とその時代背景など、受賞者の音楽活動と重ねながら歴代受賞曲の変遷を織り交ぜつつ日本の音楽シーン30年をひも解くというもので、音楽評論家でJASRAC理事でもある反畑誠一氏をコーディネーターに、パネリストとしてフジパシフィック音楽出版代表取締役会長の朝妻一郎氏、作・編曲家の山��燿氏、作詞家で音楽評論家の湯川れい子氏、作曲家でJASRAC監事も務める四方章人氏が参加した。
(全文は2012/11/07発行の「連合通信レコード速報」に掲載)
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