コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、愛知県豊橋署が19日、オンラインストレージ会社のサーバーにビジネスソフトのデータを無断で記録・蔵置していた、大阪府南河内郡のアルバイト男性(36)を、著作権法違反(複製権侵害)の疑いで、名古屋地検豊橋支部に送致したと発表した。
男性は3月5日ころ、ネットオークションの落札者に対してダウンロード(DL)させる方法により著作物を販売譲渡する目的で、自宅のコンピュータ端末からオンラインストレージ会社のサーバコンピュータに、ジャストシステムの「一太郎2012 承 通常版(DL版)」(参考価格16800円)のファイルを無断で記録・蔵置。2月から5月までの間、約40人に2500円で販売していた。
同協会はまた、福岡県警サイバー犯罪対策課と、うきは署、朝倉署、小郡署が過日、ファイル共有ソフト「WinMX」を通じて、ゲームソフトを権利者に無断でアップロード(UL)し送信できる状態にしていた男性3名を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕したと発表した。
男性らはそれぞれ、7月14日から8月1日までの間、任天堂、カプコン、コーエーテクモゲームス、バンダイナムコゲームスの各著作権者が著作権を有する著作物を違法にULしていた。
男性らは、それぞれ容疑を認めており、いずれも「ダウンロードしやすくするためアップロードしていた」などと供述し、ゲームソフトなど約1500ファイルを送信可能化していたものとされている。