デビュー12年目の今年、銀幕歌謡第2弾となる「涙くれないか」(5月30日発売)がオリコン演歌・歌謡曲チャート初登場1位やUSEN演歌チャート1位に輝くなど、前作「風蓮湖」に続いてロングヒットになっているビクターエンタテインメントの山内惠介が日、中野サンプラザホールで「山内惠介コンサート2012〜10代最後!惠介魅せます。」と銘打った全国ツアーのファイナル公演を行った。
6月2日の浅草公会堂を皮切りに名古屋、大阪、福岡、札幌、そして東京・中野サンプラザと全国5ヵ所・全9公演を締め括った同コンサートで、総動員数は自身初の1万5千人に達した。満席となった客席に向かって「このステージは何度か立たせて頂きましたが、単独コンサートは今日が初めて。17歳でデビューして、いま29歳になりました」と挨拶した後、自らもデザイン選定に参加したという11パターンの衣装を次々と替えながら、デビュー曲「霧情」や最新曲「涙くれないか」まで全24曲を披露。イリュージョンを思わせる登場の仕方や、彼の夢だったというダンサーと一緒に踊ったり、目玉コーナーの「惠介銀幕歌謡ショー」では、赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」や石原裕次郎の「ブランデーグラス」など。また、もう一つの目玉「女形」コーナーでは、美空ひばりの「函館山から」や吉幾三の「情炎」を妖艶な女形で歌うなど、見せ場たっぷりのコンサートとなった。
(全文は2012/10/24発行の「連合通信レコード速報」に掲載)