コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、茨城県警生活環境課と常総署が11日、ファイル共有ソフト「Cabos」(カボス)を通じて、外国語会話教材を権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた、東京都豊島区の会社員男性(45)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕し、12日に水戸地検下妻支部に送致したと発表。
男性は7月4日、株式会社エスプリラインが著作権を有する「スピードラーニング英語(全48巻)」(一括購入の場合の正規品価格は税込161280円)をファイル共有ソフト「Cabos」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。また男性はこのほか、アニメーション2作品を違法アップロードした疑いでも逮捕されている。
同事件は茨城県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCSを通じて著作権者に連絡したもの。逮捕同日の男性宅の家宅捜索では、パソコン、ハードディスク等が 押収された。
男性は調べに対し「約3年前からCabosを使い始めた。自分が欲しいファイルがダウンロードしやすくなると思い、ネットワークを活性化させるためアップロードしていた」などと供述している。
(全文は2012/10/17発行の「連合通信レコード速報」に掲載)