フジパシフィック音楽出版が英米の版元より日本地域での放送ライセンスを獲得した、伝説のロック映画特集番組「THE ROCK MOVIES」の放送がフジテレビで14日深夜より3日連続で始まった。
放送される映画は、ザ・ビートルズ「マジカル・ミステリー・ツアー」「アリーナ:マジカル・ミステリー・ツアー リビジテッド」(14日25・35〜28・00)、ボブ・ディラン「ドント・ルック・バック」(15日26・05〜28・00)、ザ・ローリング・ストーンズ「ギミー・シェルター」(16日26・15〜28・00)の3本。
5日にレコード・デビュー50周年を迎えたザ・ビートルズの「マジカル〜」は日本では実に44年ぶりの放送となる。しかも、本国(英国)での放送45年を記念して今年新たに制作された約60分に及ぶドキュメンタリー「アリーナ:マジカル・ミステリー・ツアー リビジテッド」(テレビ放送用完全限定映像。DVD等パッケージ作品には未収録)も本編に引き続き放送された。
今回の3番組のキーワードは、ザ・ビートルズがレコード・デビューし、ボブ・ディラン、ザ・ローリング・ストーンズがそれぞれデビューや結成された62年。ロック創成者と評されるこの3組の出現から50年、日本ではK―POPを除く洋楽マーケットの停滞が長く叫ばれているが、今回、あえて逆風にさらされる洋楽の映画を地上波で放送するという英断、しかも吹き替えではなく字幕付きにこだわった制作スタイルなど、フジテレビが今回の企画=洋楽に向き合う姿勢に、レコード会社の洋楽担当をはじめ業界内外から賞賛の声も挙がっている。
フジパシは「幅広い層の視聴者が対象となる地上波での放送は、かつてのファンの掘り起こしと新たなファン獲得の絶好のチャンス。当社も、洋楽市場活性化のため、今回の企画と同様に今後も側面からフジテレビの洋楽企画をサポートしていく」とコメントを発表した。