日本コロムビアの日野美歌が11日、東京・港区の南麻布セントレホールで30周年とジャズスタイルアルバム「横浜フォール・イン・ラブ〜Premium Version〜」(10月10日)発売を記念した、初の単独のジャズライブ「30thアニバーサリー 日野美歌 Live in 南麻布」を開催した。
「横浜フォール・イン・ラブ〜Premium〜」は、「ミュージック・マガジン」誌の“ベストアルバム2009 歌謡曲/Jポップ部門第5位”の同名アルバム(09年、自主レーベル)に、再発売を望む多くの声に応えて、82年の大ヒット曲「氷雨」のジャズバージョンと新曲「Smile Again」を加えたメジャーリリース盤。
日野は自主レーベル盤について「バーに行くのが好きだから、そこで“大人の歌”として自分の曲が流れたら嬉しいなと思ったのがアルバム制作のきっかけ。私が暮らし、愛する横浜の街のブルースとかジャズとかの世界観がすごく入っていて、『裏道で素敵なバーを見つけちゃいました』的な感じの、かなり“裏横浜”的な選曲」と説明し、「音楽評論家の富澤一誠さんを始め多くの方々が後押しをして下さり、ジャズシンガーでもないのにジャズのライブハウスなどから声をかけて頂き、『横濱ジャズプロムナード(横浜全体がステージとなる、日本最大級のジャズフェスティバル)』にも出演させて頂いた。このアルバムはジャズの世界がウェルカムしてくれる不思議な作品。時代の流れなのか、由紀さおりさんや八代亜紀さんのジャズアルバムの成功も再リリースにつながったと思う」と続けた。
ライブでは6人編成のジャズバンドをバックに「氷雨」の新旧バージョンなど全17曲を歌唱。
日野は「30年という区切りに自分らしく歌えるのは感謝の気持ちでいっぱい。多くの人が“日野美歌=氷雨”で止まっている。今の私を届けていきたい」と、第2の音楽人生の船出を宣言した。