「四季の歌」「坊がつる讃歌」など数々のヒット曲で知られるキングレコードの芹洋子が16日、北海道網走市の能取湖(のとろこ)畔で開かれた「第49回サンゴ草まつり」に参加、サンゴ草の再生を願う野外コンサートを開いた。
芹洋子と同地の関係は、97年7月に発売されたアルバム「青春の旅〜日本の抒情〜」に収録した「サンゴ草咲く日に」(詞・木下龍太郎、曲・小川寛興)が、発売間もなく地元の人たちの間で自然に歌われるようになり、やがて全国的にヒット。同曲が同地への観光誘致に大いに貢献したことから02年、能取湖畔に「サンゴ草咲く日に」の歌碑が建立されたというもの。
湖面いっぱいに広がる深紅のカーペットを敷き詰めたようなサンゴ草の群落と紺碧の空の美しい光景は、現地を訪れる観光客たちの目を楽しませてきたが、5年ぐらい前からサンゴ草の生育に異変が起き、深紅の色に大きな陰りが見えるようになったという。その現状に胸を痛めた彼女が地元の人たちと一緒に広く全国に協力を呼びかけようと、再生のためのコンサートを開いたもの。
(全文は2012/09/19発行の「連合通信レコード速報」に掲載)