日本音楽著作権協会(JASRAC)は過日、福岡県警察本部サイバー犯罪対策課、福岡県うきは警察署、宗像警察署及び嘉麻警察署が、同協会の告訴(7月17日)を受け、ファイル共有ソフト「Win MX」を使用してインターネット上に音楽ファイルを公開していた男性4名を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕したと発表した。
被疑者らは、兵庫県西脇市在住の30歳、兵庫県神戸市在住の34歳、福岡県福岡市在住の50歳及び鹿児島県霧島市在住の55歳。いずれも、同協会の管理楽曲である音楽ファイルを同協会に無断でインターネット上に公開し、不特定多数のユーザに対して送信できるようにして著作権(公衆送信権)を侵害した容疑が持たれている。
同様の内容で同協会が福岡県朝倉警察署に告訴(7月9日)していた案件については、同署は大阪府枚方市在住の男性(47歳)を福岡地方検察庁に書類送致した。
JASRACは03年から、ファイル共有ソフトを用いた著作権侵害行為の防止に向けた対策を始め、10年3月からは「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」が策定したガイドラインに基づき、侵害者に違法にアップロードしたファイルを削除するよう求める啓発活動も継続している。
(全文は2012/07/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)