ソニー・ミュージックディストリビューション(SMD)は、CDショップ業務用店頭試聴連奏機の販売を開始することを決定した。
昨年、国内では業務用店頭試聴連奏機を製造販売する最後の数社の事業撤退の発表にともない、製造販売会社は1社も存在しなくなった。
店頭試聴環境の崩壊は、音楽業界全体のヒット作り、及び拡販の上で大きなマイナスとなることは自明の理であり、この異常事態に対する懸念はすべてのメーカー共通の想いであった。また、CDショップなどの販売の現場からも窮状改善を求める要望が数多く寄せられていた。
日本レコード協会(RIAJ)のマーケティング委員会では昨年から、状況打開の術を模索するために、何度も協議を重ねた。その結果、連奏機の製造を支援していくこととし、ビジネスとしてCD試聴連奏機の製造販売を一貫して請け負える会社を探し求めてきたが成果は得られず、メーカーに委ねることは断念せざるを得ないこととなった。
(全文は2012/6/29発行の「連合通信レコード速報」に掲載)