フリーボード(FB)が27日、たいらいさお「美しき天然」(詞・武島羽衣、曲・田中穂積)をリリース、同社は「叙情歌の決定盤を全国に」と好発進を期待する。
たいらいさおは、長崎県佐世保市出身。76年デビュー(現SME)。NHK「おかあさんといっしょ」の3代目「歌のおにいさん」(77〜78年)を経て、80年にキング専属契約のアニメシンガーとしても活動を開始。86年には童謡歌手として「日本の童謡200選」にも参加。88年から「小学校スクールコンサート」を展開(現在まで400校超)し、多くの幼児向けコンサートにも出演。95年第25回「日本童謡賞・特別賞」受賞。現在、コンサートや童謡講座の講師を中心に活動。10年には、初めて実兄の平浩二(FB)との「兄弟コンサート」を佐世保で開催した。
「美しき天然」は、海軍軍楽長で佐世保女学校の音楽教師だった田中穂積が九十九島 (西海国立公園。佐世保市から平戸市にかけての海岸線沿いに浮かぶ島々の総称)の美しい風景を思い描いて1902年(明治35年)に作曲、日本初のワルツとされる。当初は女学校の愛唱歌として地元では長らく親しまれてきたが、大正、昭和期にはサーカスやチンドン屋などが客の呼び込みで演奏する曲として全国に広まり、これまで数多くの歌手が取り上げてきた。
(全文は2012/6/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)