実演家著作隣接権センター(CPRA)は、スロヴェニアのブレッドで開催(5月22〜25日)された今年度のSCAPR(実演家権利管理団体協議会)総会について、次のように報告した。総会には、CPRAの海外徴収分配委員会からは安部次郎委員長ならびに椎名和夫委員が、また事務局からは三田分配業務部長、川崎法務課職員、小島海外業務課職員がそれぞれ出席した。
同総会では、16年のSCAPR、IPDA(国際実演家データベース協会)、VRDB(音楽映像作品データベース)3団体統合に向けた新定款の内容確認などが行われ、議長を含む理事数を7名から12名に増員することが決定。理事国選挙では、デンマーク、スペイン、フランス、ドイツ、スロヴェニア、アメリカ、カナダに加え、イギリス、アイルランド、スウェーデン、フィンランドが選出された。また、新たに1団体(メキシコ・ANDI)が正会員となり、SCAPR会員数は合計で48団体となった。
各国団体報告では、複数の権利者団体があるため、利用者側との交渉窓口を1団体に絞ろうとする政府の方針に対し権利者団体間でうまく調整ができないため、訴訟にまで事態が発展しているというCREDIDAM(ルーマニア)他の事例が紹介された。
(全文は2012/6/15発行の「連合通信レコード速報」に掲載)