数々のヒット曲で知られる作曲家・櫻田誠一氏(3月19日に急性骨髄炎性白血病で死去、享年76歳)の「お別れの会」が6日、東京・千代田区のホテルニューオータニで執り行われ、故人と縁が深かった北島三郎、大月みやこ、大津美子、佐々木新一、原田悠里や作曲家の水森英夫、叶弦大ら約300人が出席し、故人を偲んだ。
唯一の内弟子だった佐々木新一は「63年に先生と同じ郷里の青森から夜汽車で上京した。ミリオンになった3枚目の『あの娘たずねて』がなかったら、今の私はなかった。まさに『恩師』。『恩師』と呼べるのは僕の誇り」と氏の旅立ちを哀しみ、北島三郎は「うちの原田悠里が先生に修業させていただいた縁で、以前から『誠ちゃん』『サブチャン』と呼び合い、兄弟みたいにお付き合いさせていただいた。ゴルフを楽しみ、将棋も指した。『北の漁場』を歌っている間は私を(天国から)守ってくれるだろう。まだまだ、これからもたくさんの良い曲を書いてくれたはずと思うと、私たちの『演歌の泉・湧き水』がまた一つ止まってしまった感じがして本当に寂しい」と結んだ。
(全文は2012/6/8発行の「連合通信レコード速報」に掲載)