日本レコード協会(RIAJ)は17日午後、北川直樹会長や田口幸太郎専務理事、高杉健二常務理事(事務局長)、畑陽一郎理事ら協会幹部が出席して業界紙懇談会を開催。北川会長が平成24年度(4月〜3月)の事業計画に基づいた重点施策など所信を表明。斉藤正明、市井三衛、小池一彦の3副会長や稲垣博司顧問も加わった懇親会も行われた。
北川会長はまず、協会創立70周年の節目にあたり、先輩諸氏の支援や尽力に「改めて感謝申し上げる」と述べると共に、世界の状況と日本の状況に若干の差異が出てきた事を挙げ、「日本は昨年、パッケージは99%と下げ止まりの気配を見せたが、残念ながら音楽配信は85%と再び大きく下げた。パッケージが1%弱の減少にとどまったのは、シングルCDが116%、音楽DVDも120%と好調でブルーレイも格段の成長を見せたことが大きい」と述べ、配信の減収は日本だけの現象で、世界的には伸びていると指摘。その理由として、日本は急速に発展するスマートフォンへの対応が遅れ、ケータイの着うたⓇ、着うたフルⓇが大きく減少したという。また、スマートフォンの進展と共に、違法配信問題も更に深刻度を増し、早急な罰則規定など法整備も含めた違法対策強化を掲げた。
(全文は2012/5/21発行の「連合通信レコード速報」に掲載)