ソニーは10日、11年度(11年4月1日〜12年3月31日)の連結業績(米国会計基準)を発表した。
それによると、営業収入(売上高)が前期比9・6%減の6兆4932億円、営業利益は673億円の損失(前期は1998億円の黒字)、税引前利益も832億円の損失(前期は2050億円の黒字)、最終損益が過去最大の4566億円(前期は2595億円の赤字)の損失となった。
しかし、今期(12年度)の見通しは、エレクトロニクス事業を中心にコスト構造の見直し推進により、営業収入7兆4000億円(前期比14・0%増)、営業利益1800億円、税引前純利益1900億円、当期純利益300億円と5期ぶりの黒字を予想している。
音楽分野は、営業収入(売上高)が前期比5・9%減の4428億円となった(前年度の為替レートを適用した場合、1%の減収)。これは、複数の主要作品のヒットがあったものの、主に米ドルに対する円高の悪影響、及びパッケージメディアの音楽市場の継続的な縮小の影響によるもの。売上に寄与した作品は、アデルの「21」、ビヨンセの「4」、ピットブルの「プラネット・ピット」、フー・ファイターズの「ウェイスティング・ライト」、ワン・ダイレクションの「アップ・オール・ナイト」、ならびに米国の人気テレビ番組「Glee」出演者の楽曲を集めたアルバムなど。
(全文は2012/5/14発行の「連合通信レコード速報」に掲載)