昭和52年12月のデビュー作「氷雨」が6年かけてミリオンヒット、昭和58年の日本レコード大賞ロングセラー賞をはじめ、全日本有線大賞グランプリなど総なめにした佳山明生が7日、3年ぶりとなる新曲「片割れ月」(詞・鈴木紀代、曲・宮下健治)を徳間ジャパンコミュニケーションズからリリース。これを記念した発売記念パーティーが同日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で開かれた。
この「片割れ月」はムード歌謡の代名詞とも言える「氷雨」のイメージを一新。「北海道の漁師の子供で、父親の影響で子供の頃から専ら民謡や演歌に親しんできた」という佳山が久々に取り組んだ本格演歌作品で、彼の個性豊かな甘い声質も生かしながら、男の生き様を切なく歌ったゆったり演歌になっている。
そのプロモーションに当たり、業界初となる異業種企業の広告入り無料サンプラーCDを1万枚作成し、街頭での配布も開始した。このサンプラーCDは佳山自身のアイデアで実現したもの。「"片割れ月"のタネ」と名付けた同サンプラーCDについて、佳山は「歌手は"歌の郵便屋さん"であり、お客さまに歌を届けるのが仕事」と語り、「この"タネ"を聴いて育ててやろうという気持ちで商品を買ってもらえたら本望」という。
(全文は2010/7/9発行の「連合通信レコード速報」に掲載)