コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は16日、ACCS会員企業が、機械メーカーの従業員が業務遂行にあたり、会員企業が著作権を持つソフトウェア324本を不正にインストール(不正コピー)していたとして、機械メーカーとの間で和解交渉を続けていたところ、損害賠償金約4100万円を支払うことなどを内容とする和解が3月27日に成立した、との報告があったことを発表した。和解した権利者は、株式会社ヴァル研究所、株式会社ジャストシステム、ダイナコムウェア株式会社、ファイルメーカー株式会社、株式会社モーリン、株式会社モリサワ他。
この問題は、ACCS不正コピー情報窓口に寄せられた情報に基づき、会員企業が代理人弁護士を通じて対応したところ発覚したもの。情報窓口には、業務利用を目的に行われている企業や団体など組織内部でのビジネスソフトなどの不正コピーのほか、インターネットなどでの海賊版流通や違法アップロード行為など、著作権侵害行為に関する情報が数多く寄せられており、これらはACCSを通じて、それぞれ被害を受けていると思われる会員企業に報告され、不正コピーの問題を解決する一助として活用されている。
(全文は2012/4/20発行の「連合通信レコード速報」に掲載)