1日付で就任した平井一夫代表執行役社長兼CEOのもと、"One Sony"(本紙3月28日既報)を標榜し復活を目指すソニーが12日、本社で新体制による経営方針発表を行った。
平井社長は、「ソニーを変える」「世界中の人が『アッと驚く』製品と感動を提供する会社に変わるのは今しかない」と、"One Sony(迅速な意思決定によるソニーグループ一体となった経営)"を掲げ、既に安定した事業基盤を有するエンタテインメント事業及び金融事業をさらに成長させると共に、エレクトロニクス事業を再生、成長と、新たな価値創造の実現をめざすことを強調した。
変革のためのエレクトロニクス重点施策は、「コア事業の強化(デジタルイメージング・ゲーム・モバイル)」、「テレビ事業の再建」、「新興国での事業の拡大」、「新規事業の創出/イノベーションの加速」、「事業ポートフォリオの見直し/経営のさらなる健全化」の5つ。これらを着実に実施し、14年度にエレクトロニクス事業では売上高6兆円、営業利益率5%、ソニーグループ全体では売上高8兆5000億円、営業利益率5%以上、ROE(株主資本利益率)10%という目標を掲げた。
(全文は2012/4/16発行の「連合通信レコード速報」に掲載)