パッケージの売上不振を打開しようと、レコード会社が合同で需要喚起に取り組む「大人の音楽」キャンペーン第4弾実施に向け、28日午後、同キャンペーンの発信源となったユニバーサル ミュージックで参加レコード会社や協力企業による合同説明会が行われ、メーカーや媒体関係者、ディーラーなど80名の出席者による懇親会も開かれた。
この「大人の音楽」キャンペーンは、音楽評論家の富澤一誠氏が提唱する「Age Free Music」を受けて、ユニバーサルが一昨年秋、40〜64歳のシニアマーケットを対象とした需要喚起キャンペーンをスタート。単独開催からレコード各社に呼びかけ、同様に大人市場の開拓・再開発を図っていたテイチクエンタテインメント、エイベックス・マーケティングが参加したのを機に一気に拡大。今回はレコード市場をほぼ網羅する15社が参加する大型キャンペーンとなった。
ちなみに、同キャンペーンの対象となる"大人"市場は昨年末の人口統計(政府統計局)で4282万人。日本の全人口の33%にあたり、仮に1人平均年間1枚購入すると年間で約850億円(CD1枚当たり2千円=PPDベースで換算)のマーケットになるという。
(全文は2010/6/30発行の「連合通信レコード速報」に掲載)