日本レコード商業組合九州支部福岡組合が、需要拡大や不法録音撲滅を目的に毎年開催している「第13回博多演歌まつり」が3日、福岡市民会館大ホールで開かれ、昼夜2回の公演に3000人を超えるファンが集まり、ステージと一体となって大きな盛り上がりを見せた。
開演に先立ち、児玉組合長が「演歌祭りも年々盛況度を増し、博多の風物詩となってきた。これもお客様、レコード会社、出演者、九州朝日放送や関係者各位の支援の賜物。感謝すると共に、この催しの原点である商品の需要拡大と不法ダビングの撲滅に尚一層の協力を」と挨拶。同時に8月末で終了する音楽ギフトカードの報告、宮崎県の口蹄疫被害の義援金の呼びかけも行った。
当日の出演者は、走裕介(コロムビア)、カレン(ビクター)、夏木綾子、藤原浩(以上キング)、かつき奈々、チャン・ウンスク、小桜舞子(以上テイチク)、山本みゆき(SMR)、三山ひろし(クラウン)、黒木姉妹(徳間J)、森川つくし(ソルブレイド)、水木ケイ(よしもと)の12名。協力レコード会社の新人からベテランまで話題の歌手が勢揃いし、九州にまつわるエピソードを交え、新曲や代表曲で会場をわかせ、フィナーレは全員が勢ぞろいして「九州まつり唄」の大合唱で締め括った。
ちなみに、宮崎県の口蹄疫被害の義援金活動では宮崎出身の黒木姉妹も休憩中に募金を呼びかけ、当日の入場者、関係者の募金は合計で305039円集まり、関心の高さをうかがわせた。この義援金は、児玉組合長より宮崎県福岡事務所の成合孝俊次長に贈られた。
また、今年も福岡県春日市の介護老人施設はなつくしの26名を招待。終演後の即売会も新譜等で盛況を呈し、成功裡に終了。この模様は6月20日(後7〜8時)に九州朝日放送ラジオで放送される。
(全文は2010/6/9発行の「連合通信レコード速報」に掲載)