テイチクエンタテインメントは28日、第96期定時株主総会及び同総会終了後の定時取締役会において、2010年度(10年4月1日〜11年3月31日)の営業報告を行うと共に、去る6月15日開催の取締役会で内定した役員人事を正式決定し、次のように発表した。
まず、当期の営業報告ではオーディオソフト事業部門が前期比82%の44億19百万円、ストラテジックマーケット事業部門が同88%の18億97百万円にとどまり、ソフト事業部門合計の売上高は同83%の63億16百万円となった。これに音楽配信や権利収入の売上10億37百万円(前期比88%)を加えた総売上は、同84%の73億53百万円と大幅減収となった。同社は当期、1.新人アーティストエントリー制度の確立、2.制作力の強化、3.ストラテジック・マーケティング部の強化、4.営業力の積極的展開、5.デジタルビジネスの強化等を課題として、積極的に取り組んできた。その中で個々のアーティストや作品は健闘したものの、東日本大震災により当期末に予定していた主力アーティストの商品の発売延期等も影響し、前期を16%下回る結果となり、利益面でも売上減少により減収減益となった。
(全文は2011/06/29発行の「連合通信レコード速報」に掲載)