日本の文化や自然の美しさを紹介するなど、語りのジャンルで第一人者として新境地を開いてきた平野啓子(ユニバーサル ミュージック)が9日、「走れメロス(作・太宰治)」(09年6月17日)に続く新作語りCD第2弾「藪の中(作・芥川龍之介)/山月記(作・中島敦)」(6月8日)の発売記念イベントを東京・目黒雅叙園で開催、聴衆100名を前に、「藪の中」を情感豊かに朗読した。
平野啓子は静岡県沼津市出身。早稲田大学卒業後、東京都歴史文化財団を経て、「NHKニュースおはよう日本」キャスターや、大河ドラマ「毛利元就」(97年〉本編の語りのほか教育、芸能番組にも多数出演する一方、語り芸術家として国内外で公演を重ね、日本の文化や日本語の美しさを紹介。文化庁芸術祭大賞ほか数々の賞を受賞。11年度の小学国語教科書に単元として入った「語り」にも力を入れている。
(全文は2011/06/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)