ビクターエンタテインメントから4月21日に2年ぶりとなるニューシングル「銀木犀」(詞・水木かおる、曲・大谷明裕)をリリースした林あさ美が、神奈川県茅ヶ崎市の上正寺に眠る作詞家・水木かおるさんの墓前に新曲発売報告を行った。
この「銀木犀(ぎんもくせい)」は、渡哲也の「くちなしの花」や牧村三枝子の「みちづれ」などのヒット曲で知られる水木かおるさんが22年前に作った秘蔵作品。これを預かった当時のビクターレコード・ディレクターだった鈴木孝明氏(現・制作3部制作担当部長)が「非常にいい詞なので、いつかこれを歌える歌手と出会った時に作品化したい」として今日まで温めてきたもので、今年デビュー15年目を迎えた林あさ美に、「いまのあさ美にぴったりの作品」と、当時、同詞にメロディーをつけた大谷明裕さんが林あさ美に合わせて手直しして初レコーディング。林あさ美2年ぶりの新曲として完成、発売の運びとなった。
林は水木さんの墓前に新曲報告した後、「22年間の間に沢山の方が歌うチャンスのあった作品を、今こうして表に出すことができて光栄です。私が歌っていいのかなという不安もありましたが、それだけ素晴らしい作品を頂いたという自分への励みとして、この歌を多くの皆さんに伝えることが使命と思っています」と抱負を語った。
(全文は2010/5/7発行の「連合通信レコード速報」に掲載)