日本歌手協会(代表理事・田辺靖雄)は11日、16回目となる「輝け! 歌の祭典 紅白歌合戦」を、東京・中野サンプラザで昼の部と夜の部の2回、東日本大震災の被災地復興支援チャリティーとして開催。構成・演出および総合司会は合田道人、紅白両軍の司会者は水田かおり(徳間J)、北川大介(クラウン)が務め、2回公演で満員の4400人を集め、約600名が名を連ねる日本歌手協会会員の、歌手・グループ(紅白各50)が優勝を目指し、覇を競った。
「輝け! 歌の祭典」はスターへの登竜門的イベント。同協会が毎年秋に開催する、スター歌手勢揃いの「歌謡祭」への出場権を得られる実行委員会賞受賞者を決める審査の場ともなっており、出場者は「歌謡祭」への願いを込めて、個性と実力を披露する。一例として、昨年出場した中村悦子が歌唱賞を受賞し、日本歌手協会レーベル歌手として「上州路」(徳間J、2月2日)でメジャーデビューを果たしている。
イベントの冒頭挨拶で、田辺靖雄代表理事は「今なお被災地の現場で、使命感を持って活動されている自衛隊、医師、消防等々の皆さんの姿を見るに付け、我々歌手の役割は何だろうと考えさせられ、人の心の部分の大切さが見えてきます。今日の出演者の中には、家を流され、あるいは家族を失った人がいます。歌手は歌うことで初めて存在感を発揮できます。出演歌手の熱い心を感じていただければ幸いです。歌で勇気づけられるなんて、思ってはいません。でも、募金なら可能です」と開催の意図を説明した。
(全文は2011/05/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)