日本コロムビアは11日、6月27日開催予定の定時株主総会に付議する2011年3月期(10年4月1日〜11年3月31日)の連結業績を決定。東日本大震災に起因する需要の落ち込みなども懸念される次期(11年度=12年3月期)の見通しも含めて次のように発表した。
まず当期の連結売上高は、前年度に比べ9・3%減の164億46百万円にとどまった。これは主に、J―POP作品を中心とする配信売上は増加したものの、市販の大型作品が前年度を下回り、加えて製造販売受託事業およびクリエイティヴ・コアの売上が減少したため。
損益については、利益率の高い配信売上の増加、経費削減による売上総利益率の改善や販売費の削減、給与・報酬など一般管理費の削減努力の継続、年金制度変更に伴う退職給付費用の減少などにより、営業利益は前期比261%、約5億頏百万円増益の8億82百万円(前期3億鞳百万円)を計上。また、営業外収益で未払印税整理益を計上したことにより、経常利益は同328・6%の9億89百万円(同3億1百万円)となった。
さらに、特別損益として新株予約権戻入益35百万円、100周年記念費用37百万円、災害関連損失50百万円、および関係会社株式売却損饐百万円などを計上した結果、当期純利益は8億76百万円となり、前年度に比べ約3億円(前期比154%)の増益となった。
このように、10年3月期に続いて11年3月期も減収増益となったが、配当については、純資産残高がいまだ脆弱であることから、内部留保の充実、財務体質強化のため、当期も見送ることにしたという。
セグメントについては、当期から市販/配信事業、特販/通販事業、およびその他に区分を変更しており、次のように発表した。
(全文は2011/05/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)