ソニー・ミュージックエンタテインメントは25日、同社名誉会長の大賀典雄(おおが のりお)氏の逝去(23日午前9時14分、多臓器不全の為。享年81歳)を悼み、次の通り氏の功績、足跡を紹介。また、盛田昌夫代表取締役会長および北川直樹代表取締役CEOが哀悼のコメントを寄せた。
なお、葬儀は近親者のみの密葬で執り行われ、後日、ソニー社葬が予定されている。
<ハードとソフトのシナジー戦略の源流>
1930年静岡県生まれ。53年東京芸術大学音楽学部卒業。57年にドイツベルリン国立芸術大学音楽学部を首席で卒業。59年ソニー入社。64年同社取締役を経て68年米CBSとソニーが各50%出資したCBS・ソニーレコードを創設。同社は外国資本合弁事業の自由化第1号であるとともに、その後映画、ゲーム事業に発展したソニーの「ハード、ソフトのシナジー戦略」の源流となった。
創設時には、レコード業界では異端と言われた独自の経営哲学を背景に、次々と洋楽、邦楽のヒットを生みだし、創業10年にはEPIC・ソニーを創設。日本のレコード業界のトップシェアを誇るまでに成長した。
そして創設20年を迎えた年、ソニーは共同出資先であったCBSを買収し、世界にネットワークを有するCBSレコーズを傘下に収めた。
(全文は2011/4/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)