日本伝統文化振興財団(藤本草理事長)は、今回で第15回となる「日本伝統文化振興財団賞」を決定すると共に、その贈呈式と東日本大震災チャリティ公演を5月31日に東京・紀尾井町の紀尾井ホールで開催することになった。
平成8年から始まった同財団賞は、日本の伝統芸能のあらゆる分野から推薦された候補者の中から、将来一層の活躍が期待される優秀な演奏家を毎年一名顕彰しているもので、今年の受賞者には能楽師(狂言方大蔵流)の山本泰太郎さんが決定。5月31日午後5時より紀尾井ホール1階で贈呈式が行われる。
その贈呈式の後、例年行われてきた交流会に代えて、今年は東日本大震災のチャリティ公演として「古典芸能の夕べ」が同ホールで行われることになったもので、急きょ全席自由のチケット(5000円)が5月2日より発売されることも決まった。
同6時開催の「古典芸能の夕べ」には、山本泰太郎さんはじめ、第1回受賞者の杵屋直吉さん(長唄の唄方)、第2回受賞者の米川敏子さん(生田流筝曲)、第3回の清元美治郎さん(清元三味線方)から第?U回の大和櫻笙さん(大和楽三味線方)など、歴代受賞者が顔を揃え、「三番三」から「二人椀久」まで全8演目を演奏する。
(全文は2011/4/25発行の「連合通信レコード速報」に掲載)