MPA(日本音楽出版社協会、谷口元会長)とNMRC(ネットワーク音楽著作権連絡協議会、佐々木隆一代表世話人)は22日、2009年4月より運用を開始した、音楽配信に関する契約書フォームのバージョンアップ版をまとめ、頒布を開始した。
MPAとNMRCは、原盤権利者と配信事業者相互のデータ処理の合理化を図るため、音楽配信に関する契約書や原盤印税計算書等の各種フォームを統一し、09年4月より頒布を開始し運用をスタートした。
今回、バージョンアップしたのは「音楽配信契約書フォーマット」で、これまでの音源のみを配信する場合に加え、原盤権利者が提供したコンテンツを他のコンテンツと一体で提供するサービス、いわゆる「複合コンテンツ」に利用する場合に対応したもので、「配信事業者は原盤権利者の書面または電子メールによる承認を得ること」とする条文を追加したという。
MPAでは頒布に当たって、実務上の利便性を考慮し、印刷物として制作・販売(頒布)は行わず、データで無償提供するという。また、幅広い普及を目指すため、両団体の会員社に限らず広く利用することが可能だが、事前にユーザー登録が必要であり、その詳細や各種フォーマットのダウンロード方法などはMPAのホームページに掲載している。
(全文は2011/4/25発行の「連合通信レコード速報」に掲載)