京阪神間を運行して親しまれている大手私鉄を題名にした「阪急電車・片道15分の奇跡」(東宝)が全国公開(29日)に先駆けて、23日から関西で公開。初日にはT梅田、Tなんば、T西宮の3館で中谷美紀、戸田絵梨香らが舞台挨拶、その回はすぐに完売という大人気。90万部のベストセラーとなった有川浩の小説を原作に、西宮北口駅と宝塚駅を結ぶ今津線が舞台。それだけに、西宮北口駅近くにあるT西宮は6149人、828万7000円と公開劇場では最高の数字をあげて、ご当地の強さを発揮。この他、T梅田5776人、826万2000円、Tなんば2265人、330万2000円、T二条2110人、290万9、000円といずれもにぎわった。
一方、50万部を超える三浦しをんの同名小説が原作の「まほろ駅前多田便利軒」(アスミック・エース)は梅田ガーデン643人、96万9000円、なんばパークス1062人、154万1800円、神戸国際松竹306人、41万7900円、M京都526人、72万8500円、直木賞作品とあって30歳から40歳代の観客を中心に手堅い興行となった。
(全文は2011/04/27発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)