4月とは打って変わって雨が一滴も降らないという絶好の行楽日和。いつもなら「外紋日」という嘆息も聞かれるはずだが、ことしは100億円を目指す「アリス」を牽引車に「のだめ」「名探偵コナン」「銀魂」など多彩な強力大作が好稼働、映画興行は文句通りの「黄金」ウィークに沸いた。
主要作品の4月29日から5月5日までの1週間(昨年は6日までの8日間)の全国興収は、「アリス」が34.8億円、「のだめ」10.9億円、「名探偵コナン」12.3億円。ダークホース視された「銀魂」が僅か90Sながら4.4億円。
なかでも「アリス」は5日までで77.4億円。5月中に100億円を超そうかという勢い。3D上映館のシェアは83%、久々のGW100億作品が興行を引っ張った。
全国マーケットとしては「レッドクリフ2」「クローズ2」「名探偵コナン」で健闘した前年の約140%(興収)になるという。この勢いを夏興行につなげたい。
京阪神のRS興行収入は全体として前年の約140%。TY系が約150%、SY系が約130%というところ。
TY系は「アリス」のほか「のだめ」「名探偵コナン」などがフル稼働。T梅田は1週間で9400万円、前年比約125%。
SY系は「アリス」についで「銀魂」が大健闘。梅田ブルク7は「アリス」2500万円、「銀魂」120万円などで合計5400万円。前年比156%と頑張った。なんばパークスシネマは「アリス」「銀魂」で約7000万円、3D効果で前年比約128%と健闘した。
(全文は2010/5/10発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)