角川映画が「沈まぬ太陽」に続いて角川歴彦会長製作総指揮のもと撮影中の「源氏物語」(監督鶴橋安夫、出演生田斗真=光源氏、中谷美紀=紫式部、窪塚洋介=安部清明、東山紀之=藤原道長)が東宝配給により2011年に公開されることが決まった。
角川映画は一般作品については自社の配給により全国公開しているが、巨費を投じて製作する大作については自社のマーケットだけでは回収が難しいことから日本一のマーケット網を持つ東宝に「沈まぬ太陽」に続いて配給を委託することにしたもの。アスミック・エースも「ノルウェイの森」を東宝に配給委託、12月11日(土)からTOHOシネマズスカラ座他で全国公開が決まっている。
東宝では12月中旬に2011年のラインナップ発表を行うがその中に勿論「源氏物語」も含まれており、公開時期についてはラインナップ発表の際明らかにする模様。
なお今回の「源氏物語」は高山由紀子原作の「源氏物語 悲しみの皇子」(角川書店刊)をもとに映画化しており、原作者自らが川崎いずみと共に脚本を執筆している。製作総指揮の角川歴彦氏「千年の時空を超えて時代の変わり目に新たなブームを引き起こすともいわれる文芸大作「源氏物語」に平成の激動期である現在、映画界の才能を結集して挑戦いたします。」とコメントしている。
(全文は2010/10/18発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)