1895年歌舞伎の興行で産声をあげた松竹は、1920年に松竹キネマ合名会社を設立し、映画製作に参入、日本初のトーキー作品やカラー作品を手がけるなど、常に時代の潮流をリードしながら、数々の名作や話題作を生み出してきたが、今年は松竹が映画事業に参入して90周年という記念の年に当たる。「松竹映画」90年の歴史の中で、松竹は"女優王国"と呼ばれ続けてきた。そこで今回は「日本が恋する女優たち。」をテーマに、1950年代の作品にスポットをあて、記念プロジェクトを展開する。その内容は次の通り。
▽記念上映「ゴールデン・クラシック1950」=11月20日(土)〜12月10日(金)、会場・東劇、前半・小津安二郎、木下恵介、渋谷実監督の名作特集(東京フィルメックスと共催)、後半・松竹を代表する銀幕女優主演作を特集。
▽コラボレーションDVDリリース=写真家・早田雄二氏のポートレート写真とコラボレーション。10名の女優のパネル展も開催。
▽CSチャンネル「衛星劇場」での特集放送=大庭秀雄監督の最高傑作「君の名は 総集編」他を放送、90年の歴史を振り返る。
(全文は2010/10/15発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)