4月1日付で東京国際映画祭のディレクター・ジェネラルに就任した椎名保氏(角川書店取締役相談役)は4月23日午前11時30分から中央区新川の公益財団法人ユニジャパン内東京国際映画祭事務局で業界紙記者団と懇談、新しい東京国際映画祭の在り方等について次のように語った。
「東京国際映画祭の母体であるユニジャパンを迫本松竹社長、映画祭の実行委員長を島谷東宝社長、そして実行部隊のディレクターのまとめ役を私椎名と、頭文字を取って3Sでやっていくことになりました。前任の依田さんまでチェアマンと呼んできましたが、作品重視をかかげる東京国際映画祭としてはディレクター・ジェネラルがいいのではないかということになりました。スタート当時はフェスティバル・デレクターと呼んでいました。従来、土曜がオープニングで日曜がクロージングでやってきましたが、他の大きな映画祭は平日開幕でやっていますし、それにあわすとともに、中間の土日に3つ目の目玉を作ることが可能になります。具体的な内容はこれからですが、映画祭をより盛り上げるためには、中間の土日を活用するのは意義あることだと思います。具体的には興行に結び付く映画祭にしたいというのが私の本音ですが、なかなか難しのが現実です。オープニング、クロージングで上映した作品を翌日から全国公開、多くの人に見てもらいたいというのが本音です。予算も昨年より削られ厳しい状態ですが何とかやっていきたいと思っています。現在開催中の北京国際映画祭などは東京の後がまを狙っているようですがそうしたことがないよう頑張っていきたいと思っています。」