邦高洋低がはっきりと現れた1年となった。特に好調だったのが東宝で全興連ゴールデングロス賞では最優秀金賞を「BRAVE HEARTS 海猿」、優秀銀賞を「ドラえもん のび太の奇跡の島」、「おおかみこどもの雨と雪」、「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」、「テルマエ・ロマエ」と東宝配給作品が日本映画部門を独占した。毎年ヒット作品に贈っている同賞で1社の配給作品が日本映画部門を独占したのははじめてのこと。加えて11月に入ってティ・ジョイ配給で公開した「ヱヴァンゲリヲン劇場版:Q」も興行収入50億円突破は確実といわれるヒットとなり邦画の好調ぶりばかりが目立った。
洋画は正月映画として昨年末から公開した「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル」(パラマウント)が50億を超すヒットとなったものの他はいずれも期待を大きく裏切った。