洋画の輸入配給会社でありながら邦画の製作で異色作を作り続け、注目を集めるアスミック・エースエンタテインメント株式会社、住友商事傘下だったが、新会社が株式会社ジュピターテレコムに代り、12月1日付で社名を「アスミック・エース株式会社」に変更、同日付で宮田昌紀氏が社長に就任した。
今年は蜷川実花が監督した「ヘルタースケルター」を自社配給でヒットさせた他、東宝との共同配給で「僕等がいた前・後篇」、「のぼうの城」、そして2013年正月映画として松竹と共同配給で「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」を公開、いずれも好成績をあげている。共同配給の場合直接配給を行う東宝や松竹に興行収入が計上されるため、アスミック・エースの興行収入は表面上は伸びないものの、アスミック・エースが製作にかかわった作品の成功率はかなり高い。新生・アスミック・エースは2013年も映画界の台風の目となることは間違いなさそうだ。