今年創立60周年を迎えた東映株式会社では創立60周年記念映画として2月11日(土・祝)から渡辺謙主演の「はやぶさ・遥かなる帰還」を、11月3日(土・祝)から吉永小百合主演の「北のカナリアたち」を公開したが、両作品とも残念ながら大ヒットとまではいかなかった。“はやぶさ”映画は20世紀フォックス映画、松竹、そして東映と3社の競作となったが、残念ながら3本共にヒットとはいかなかった。あれほどブームとなった“はやぶさ”も、ブームが去った後の映画化に疑問視する向きもあった。
「北のカナリアたち」は真冬の北海道・利尻、礼文島にロケ、その撮影はかなり過酷なものであったようだが吉永は自ら積極的にロケに参加したばかりか、全国キャンペーンも予定通りこなし東映関係者を感激させたほどだ。同作品興収入12億円程の興行収入をあげ「仮面ライダー」等人気シリーズを除けば東映の2012年実写版No.1ヒットとなった。