ギャガ株式会社代表取締役会長兼社長・CEOの依田巽氏は3年間にわたって東京国際映画祭のチェアマンを努めてきたが今年の第25回東京国際映画祭をもってチェアマンを勇退、後任を角川書店顧問の椎名保氏に譲った。依田氏がチェアマンを努めていた2011年には東日本大震災が起り、開催が危ぶまれたが東日本支援映画祭として世界に呼びかけみごと開催にこぎつけた。
その一方で配給会社ギャガの代表としては昨年「英国王のスピーチ」に続いて今年は「最強のふたり」を配給、興行収入15億円をあげるヒットをとばした。同作品、昨年、第24回東京国際映画祭の「東京サクラグランプリ」の受賞作品だが配給に名乗りをあげる会社がなく、依田氏がチェアマンでもある関係から商売抜きで配給を引き受けたところ思わぬヒットとなり、「ギャガは単館系作品をヒットさせるのがうまい」と業界でも評判になったほどだ。
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