第25回東京国際映画祭が10月20日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズを主会場に開幕した。
初日のオープニングセレモニーは午後4時30分からTOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン7をメイン会場に複数のスクリーンを使って行われた。席上、長年の貢献に対して特別感謝賞を贈られることになっていた香港・ゴールデン・ハーベスト社会長・レイモンド・チョウ氏は中耳炎の悪化を理由に来日を取りやめたため受賞式への出席はなかった。オープニング作品としては「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」(米、配給パラマウント ジャパン、監督アンドリュー・アダムソン、出演エリカ・リンツ、イゴール・サリポフ)が、また特別オープニング作品として「JAPAN IN A DAY」(日/英、配給ギャガ、監督フィリップ・マーティン、成田岳)が上映された。
同映画祭は10月28日(日)まで9日間にわたって開催されるが、期間中コンペティション部門、特別招待作品部門、アジアの風部門、ワールドシネマ部門、日本映画・ある視点部門、natural TIFF部門などで100本を超す作品が上映される。
香港からアジアの風部門に出品予定だった「浮城」が製作サイドの都合を理由に出品取りやめ、さらにコンペティション部門に出品が決まっていた中国映画「風水」が尖閣問題に抗議するとして出品を取りやめ、中国、韓国関係者の来日、映画祭への出席はキャンセルが相次いでいるともいわれ、政治問題と文化交流は直接関係がないといっても少なからず日中、日韓の尖閣、竹島をめぐっての政治的対立が映画祭にも少なからず影響がでていることは間違いないようだ。