放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は4日、日本テレビ「芸能★BANGザ・ゴールデン」に関する意見を発表した。
今回審議の対象とした番組は、日本テレビが2012年5月4日午後7時から2時間枠で放送したバラエティー番組「芸能★BANGザ・ゴールデン」。
委員会の意見は、本件放送のように衆目を集めている人物を主たるテーマにし、その人物が出演しないことがわかっていながら、出る出ると手を変え品を変えて煽っておいて、最後に何のオチも工夫もないままに、全然ちがう人物を登場させるのは、羊頭狗肉そのものである。
いかに何でもありのバラエティーとはいえ、委員会はこれについては、わざわざ放送倫理を持ち出すまでもなく、非常識だと言わざるを得ない。
視聴者との信頼関係は、放送の存立基盤そのものである。放送人の使命も放送倫理もそこを土台にして生まれてくる。その信頼関係を裏切ることは、放送事業それ自体を崩壊させることにもなりかねない。
委員会は、本件放送がラテ欄での告知と、番組中のナレーションやサイドスーパーなどにおいて不適正な言葉を多用し、過剰な演出によって視聴者をあざむくなど。放送倫理に反したものであったと判断するとしている。