10月20日(土)から28日(日)まで開催される第25回東京国際映画祭、アジア重視の同映画祭では「コンペティション部門」とは別に「アジアの風部門」を設けて多くのアジア映画を上映しているが、アジア諸国(一部地域)のうち中国、香港(中国特別行政区)、台湾は尖閣をめぐって日本と対立、韓国は竹島をめぐって日本と対立しており、特に対立の激しい中国は関係者が映画祭への参加を拒否するのではないかと言った噂も流れており、すでに香港から「アジアの風部門」へ出品が決まっていた「浮城」(監督イム・ホー、出演アーロン・クォック、チャーリー・ヤン)は出品をキャンセルしてきているという。現時点では同作品以外出品キャンセルの連絡は入っていないとのことだが、関係者が来日しないことは間違いなさそうだ。
日本と中国の文化協定により毎年中国で「日本映画週間」を、日本で「中国映画週間」を開催、相互の映画交流を図っている。「中国映画週間」は東京国際映画祭の協賛企画として毎年映画祭開催期間中に開催しているが、今年は中国側関係者が来日しない見通しであることから、事実上開催は不可能と見られている。
(全文は2012/10/01発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)