「秋分の日」(22日)とは言っても土曜日だっただけに、興行界も特別に盛り上がったというわけではなく、通常とあまりかわりのない週末。むしろ新作は数少なかった。
21日(金)からは「ロック・オブ・エイジズ」(ワーナー映画)がスタートした。ブロードウェイで上演されて高く評価されたミュージカルを映画化。主演ではないものの、トム・クルーズが伝説的なロックスターに扮して、歌声を披露しているのが大きなセールスポイント。ただ、「シカゴ」などの例外はあるものの、日本ではミュージカル映画はヒットしないと言われている。その通説どおり、今回もクルーズ・ファンやミュージカル好きの30代女性を軸にした客層が劇場に足を運んだが、「ミッション・インポッシブル」シリーズなどの主演作品には遠く及ばなかった。3日間で大阪ステーション540人、83万円、なんばパークス540人、79万円、M京都280人、35万円、神戸国際250人、36万円。
22日(祝・土)にはアニメ映画「劇場版TIGER&BUNNY The Beggining」(松竹、ティジョイ)が公開された。テレビでも人気のこのアニメは、スポンサー企業の実名がロゴとして登場するという斬新なもので、広告業界からも注目されている作品。熱狂的な大人のファンがつめかけて健闘。2日間で大阪ステーション1、470人、178万円、梅田ブルク1、120人、168万円、なんばパークス1、630人、251万円、M京都1、150人、203万円。