東京国際映画祭事務局は20日、「第25回東京国際映画祭」の記者会見を六本木アカデミーヒルズ49Fで開き概要を発表した。
25回を迎える東京国際映画祭(TIFF)は、日本唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭として、1985年より開催され、日本の映画産業、文化振興に大きな足跡を残してきた。世界の2600有余の国際映画祭の頂点に立つカンヌ、ヴェネチア、ベルリンに比肩し、世界四大映画祭と評価される国際映画祭を目指す。
具体的には、新たな才能から成熟した監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティーなプレミア作品群より?東京サクラグランプリ?を選出する「コンペティション」のほか、日本未公開のエンタテインメント作品が集う「特別招待作品」、TIFF最多の作品数と観客数を誇る「アジアの風」、バラエティーに富んだ日本映画を海外へ発信していく「日本映画・ある視点」、「自然と人間の共生」をテーマにした特集上映「natural TIFF」などの様々なジャンルの作品を10月20日(土)から28日(日)の9日間で一挙に上映する。
また、今年も「エコロジー」をテーマとした取り組みを展開する。昨年の大震災では「映画は人に夢と希望を与え、人を動かす力がある」ことを実感。新たなステージへの第一歩となる25回の開催に当たり、原点に帰り「映画を通じてできること」、「映画祭だからできること」を考え、映画がつなぐ人の交流、文化・ビジネスとの新たな出会いを提供するとともに、世界の映画を日本へ、日本の映画を世界へ届け、国境や世代を越えて、映画の力を広げる映画祭を目指す。
(全文は2012/09/24発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)