アスミック・エース配給で9月8日(土)から新宿ピカデリー他で全国公開される「夢を売るふたり」(原案・脚本・監督西川美和、出演松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、伊勢谷友介、香川照之、笑福亭鶴瓶)が第37回トロント国際映画祭(9月6日〜16日)に正式出品、ワールド・プレミアが実施されることが決った。
トロント国際映画祭はノン・コンペティシション映画祭だが、最高賞に当たる観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)は、過去には「スラムドッグ$ミリオネア」(08)、「プレシャス(09)、「英国王のスピーチ」(10)など、その後アカデミー賞を受賞する作品が多数選ばれており、オスカーレースの前哨戦となる映画祭として、毎年高い注目を集めている。
「夢売るふたり」は「スペシャル・プレゼンテーション」というメイン部門での出品となるが、日本映画がこの部門に選ばれるのは極めてめずらしい事で、映画祭プログラミング・ディレクターの強い希望で今回ワールド・プレミアが実現する運びとなった。
西川美和監督にとっては、「ゆれる」(06)でのカンヌ国際映画祭、「ディア・ドクター」(09)でのモントリオール世界映画祭に続き、3度目の世界への挑戦となるが、自身も映画祭への参加を予定している。
(全文は2012/07/27発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)