経済産業省は7月24日(火)「平成24年度クール・ジャパン戦略推進事業(海外展開支援プロジェクト)について採択先を決定し発表した。今回は110件の応募があり、その中から15件が外部有識者による審査委員会を経て採択されたが、その中に株式会社ティ・ジョイが提案した「日本のコンテンツのためのニュー・アジアン・プラットフォーム」が採択された。
この提案は、アニメを中心とした日本の人気コンテンツ群を、国内とほぼ同時期にアジア地域で公開しつつ、現地劇場を中心に常設ショップを設置し、グッズやその他物販を行うというプロジェクトで、コンテンツにまつわるグッズは勿論のこと、高品質な日本産品を合わせて取り上げていく。
ティ・ジョイは、2000年の創業当初よりデジタル化戦略を掲げ、デジタルシネマ化を強力に推進し、2010年7月には運営劇場100%デジタルシネマ化を達成した。デジタルシネマシステムのメリットを最大限に活かすべく、ODSにも力を入れ、ライブ中継を含む、演劇や格闘技、スポーツ、コンサートなど、多種多様なコンテンツを、劇場スクリーンを通じて観客に提供してきた。また、ティ・ジョイはかねてより、海外、特にアジア市場、そして映画以外のコンテンツに目を向け、アジア規模でのコンテンツ市場の共有促進と活性化を目指す「コ・マーケット戦略」を実現すべくチャレンジを重ねてきた。今回の取組みは、2011年12月の中国オレンジスカイ・ゴールデンハーベスト(橙天嘉禾集團)と業務提携を足場にした、具体的な一歩といえる。
(全文は2012/07/27発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)