公益財団法人川喜多記念映画文化財団(代表理事・岡田正代氏)主催による第30回(2012年度)川喜多賞(本賞=宝搭、及び副賞=金壱百万円)がアニメーション作家の山村浩二氏に贈られることが決まった。贈呈式は7月27日(金)午後6時から東京會舘シルバールームで行われる。本年度川喜多賞の選考委員は明智惠子、荒木啓子、柏原寛司、河原畑寧、崔洋一、西村隆、岡田正代の各氏が務めた。
なお、業績並びに贈賞理由は次の通り。
アニメーションの独自性を一貫して追求、2002年「頭山」でアヌシー、ザグレブ、広島、2007年「カフカ 田舎医者」でオタワ、広島と世界四大アニメーション映画祭ではグランプリ受賞、2011年「マイブリッジの糸」ではカナダ国立映画制作庁(NFB)との共同制作などで、世界的な注目の的となっているアニメーション作家。
手描き、クレイ、写真によるイマジネーションの視覚化、セリフやナレーションに浪曲や狂言を導入した意表をつくテクニック、デリケートでユーモラス、シャープで斬新でありながら、観客の心を打つ表現が高く評価されている。
(全文は2012/07/04発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)